「そっか。あんまり無理すんなよ?」


「うん!!」


大希君……優しすぎる……。
もう大希君に優しくされるたびにドキドキが止まらない。


そのたびに「私は大希君が好きなんだな」と実感する。


「相川がいないから授業中、話す相手いなくてさみしかったんだからな」


「へ!?」


私の顔はかあっと赤くなる。
大希君も私と同じように話したかったって思っててくれたの……!?



「どうしたの!?顔真っ赤だけど熱あるんじゃ……」


「だだだだ大丈夫だよ!!!気にしないで!!!」


私が真っ赤な理由がわからない大希君は、確信犯だ。
大希君が何も考えずに言った言葉でも、私の心臓は鳴りやまない。


「ならいいんだけど……。あ、そういえば昨日のお笑い番組見た?」


「あ、見たよ!!!」


先生にばれないように雑談していると、6時間目はあっという間に終わった。