あたしと優が麗のことを引っ張って掲示板を見に来たが、さすがに入学式がもうすぐ始まるだけある。人がいっぱいいる・・・・・

「んっ、んっ」
「み、みっ見えない!」
「おい、お前ら何ピョンピョンしてんだ?
ウサギか?それともカエルの真似でもしてんのか?」
「違うわ!!」
「そうだよ、麗。私も奈津希もウサギの真似もカエルの真似もしてないよ?」
「じゃあ、なんだよ。」
「も~、知ってるくせに意地悪しないでよ!!」

あたしは、麗に文句を言いながら頬を膨らませながら言った。
その時、麗があたしに近づいて来て耳元でつぶやいた。

「//////っ」
「は~、お前。男の前でそんな顔したら食われるぞ!!」
「はっ?」
「ふっ、じゃあ小さいお前らはここで待ってな?
俺が、代わりに見てきてやるよ」
「あっ、ありがとう!!」
「・・・」

麗は、あたしたちの代わりにクラス分けを見に行ってくれた。
軽く、けなしながら・・・・
そんなことを深く考えていると、優が顔をのぞかしてきた。

「奈津希?どうしたの?眉間にしわなんか寄せて?」
「えっ、あぁ。だって、さっき耳元で”男の前でそんな顔したら食われるぞ”って言ったのよ。それと、小さいって言われたのもしゃくに触るけど、本当の事だし・・・」
「でも、本当だよね。双子の私でも158㎝だし?
麗は、172㎝もあるのよ?どうしたら、あんなに伸びるのかしら?」
「そうだね。それにしても朝から思ってたんだけど・・・・・・
優、まさか麗ってまた?」
「急に話変えたね。
そうよ。あの身長だし、手足が長いからスカートの丈が短すぎて直してもらってるのよ!!」
「やっぱり!!うらやましいな~
美人だし、運動神経抜群だし、頭脳明晰、スタイル抜群っていうのがさ。優もそうだし・・・まぁ、麗の性格はあれだけどね・・・」
「おい、俺の性格がなんだって?」
「えっ・・・・」

あたしは、軽く麗の悪口をしたら、後ろからものすごい笑顔であたしを見下ろしていた麗の姿があった。

「あら、麗。お帰り。どうだった?」

その時、あたしはもうだめだと思ったが、優の言葉に命をと認めた・・・
そして、麗は歩き始めたのであたしと優はその後ろをついて行った。

「俺と優は、同じクラスだったぞ。C組だ。」
「えっ、あたしは違うの??」
「あぁ。お前は・・・・・C組だ。」
「なんだ。同じなんじゃない!!
びっくりさせないでよ!!」
「そうよ。私、奈津希と違ったら泣いたからね!!」
「いや、泣いても同じクラスにはなれないと思うがな」
「それにして、なんでいっつもあたしに意地悪するのよ!!」

あたしは、麗に文句を言おうと麗の前に出た。
こんなことをしなければよかったのだ最初からこんなことをしなければハプニングなんて起きなかったと思うのに・・・・・