「おはよーございまーす」 朝。 小さな声で呟いて教室に入った。 「おぉ新!」 もう疾風が来ててよかった。 危うくひとりぼっ〔うわぁ~!疾風くんだ~!〕 ……そう、母さんも憑いて来てるんだ。 ひとりぼっちではなかった。 「疾風おはよ」 疾風の前の席に荷物を置いて椅子に座った。 「昨日失恋ソングメドレー絶好調だったな」 あ、 「疾風、その失恋ソングメドレーは龍之介に歌ってやれ」