愛里が、母さんは星になったって言うから。 その程度しか覚えてないんだ。 「…あ。新、高校進学おめでとう」 「うん」 「俺から進級祝い」 差し出された箱。 「なに?」 「開けてみ」 手のひらよりちょっとでかいくらいの箱を開けると 「あ」 腕時計。 高校生の象徴! 「ありがと!」 黒と白でスタイリッシュ! 「入学式行くから」 「え」 まじかよ! 父さんは一応社長だから来れないと思った!