2人が階段を下りてくる音がした。 〔あ、新の出番だね〕 「…よし」 頑張ろ。 とりあえずお茶を汲んでテーブルで夕飯を食べる父さんの正面に腰掛けた。 「…はい」 2つあるコップの片方を差し出して、自分のコップに口をつける。 「ありがと」 「あ、お父さんおかえりー」 愛里…!! 〔新っ、頑張って!〕 わかってるよ、母さん… 「うん、ただいま」 目があったような龍之介と父さん。