父さんから目を背けると母さんの仏壇が目に入った。



俺は無意識のうちに仏壇に足を進め、前に正座した。



「………俺たちのこと、ずっと見ててくれたんだな」



〔うん、見てたよ?ずーっとね〕



うわっ!!!


いきなり現れあがった!



「…いきなり現れんなよ」



仏壇からにょきっと生えてくる母さん。



〔新が枕投げてくるから~〕



「当たってなかったじゃん」



〔うーん…心の傷に当たった〕



「いや意味わかんない」