俺より背が低い疾風の胸ぐらを掴んでみる。


「嘘です嘘です」


そんな俺たちを見て子犬男子はまた笑う。


なんか小さくて目が丸くて癖っ毛で…

………チワワみてぇ。


「ちょっと?なんか僕の顔に付いてる?」


うげっ、バレた。


「チワワに似てねぇ?」


「…………」


…怒るか?


「…僕は犬じゃない」


は?

そこ?


なんかかわいいなぁ。


頬を膨らます子犬男子。


……女装したら女になれんじゃね?