黒板に貼ってある座席表をベリッとはがし、またツカツカ戻ってきた。 バンッ! そして俺が座る席の机に紙を叩きつけた。 ひぃぃぃっ! 世の中にこんな怖い女がいるのか! いや、もはやこいつは女とは言えまい。 世の中の女がみんな、愛里だったらいいのに! 「ここ、わたしの席」 おおっと いけない…。 愛里ワールドにのめり込んでた。 「は?」 示された座席表を覗き込む、と… あ。 やっべぇ、ここ俺の席じゃない!