龍之介にあとなんてねーよ! 「受付あそこみたい」 「あ、うん」 愛里、今日はやたら引っ張ってくんなぁ… かわいいなぁ…。 「ねぇ愛里」 「ん?」 「あの龍之介って人さ」 「うん」 「愛里好きなんだね」 ちくしょう! 俺のばか! こんなとこでチキンになってんじゃねーよ! でもさぁ… 愛里の顔みたら言えねぇよ… 龍之介って言った瞬間、顔が輝いたんだから。 龍之介。 『小川龍之介』。