「新っ!」 キレイなショートカットの黒髪に、真っ黒い目… 「……愛里、今日もかわいいよ」 「わけわかんないこと言ってないで!ほら起きる!」 「訳わかんなくないし…」 愛里が俺の体を揺する。 その白い細い腕を掴んでそのまま引き寄せた。 「きゃっ…!」 俺の上に倒れ込んできた愛里をぎゅってして、やっと目が覚めた。 「…………おはよ、愛里」 ちなみに 愛里。 愛里は俺の姉。 そう、俺は重度のシスコンだ。