思わず笑いが出て、というよりにやけて。 慌てて手の甲で口を隠したけど… 「新?どうしたの?」 「あ、いや別に…」 愛里がかわいくてにやけてました、なんて言えない…! 「あ、もしかして緊張してる?」 いえ全く! 「大丈夫だよ、新」 さ、行こ!って、俺の腕を引っ張り、校門をくぐった。 「…ね、愛里」 「ん?」 「なんか見られてない?」 さっきから 愛里先輩愛里先輩聞こえるんだけど… 「え?」