それにやっぱりちょっと軽いっていうか。 なんとなく緊張に高まる胸を抑えながら、あたし達は焼きそばの列へ並んだ。 「ハルの家はここから近いの?」 「いや、俺んちS市だし」 えっ……⁉ 「よくこんな田舎のお祭りに来ようと思ったね」 S市はここから電車で30分くらいのところにある大きな街。 かなり栄えてるし、花火大会だってここより規模はかなり大きい。 「美久がいるからだろ?なに当たり前のこと聞いてんだよ」 ケラケラ笑うハルは、それを冗談で言ってるんだろうけど。 冗談でもドキッとしちゃう。