誰かがアタシの腕を掴んだ。


「ちょっ…待って!笹山さん…。」


アタシは声のした方を思わず振り返った。

そこには…


「……ひゅー…?」


ひゅーは女の子達の間をスッと抜けて、

アタシの前に立ち塞がった。



真剣な瞳から目を

そらす事が出来なかった。



そして、アタシはひゅーに手を引かれて

ひゅーの行く方へと着いていった。


そして、やっと手を離してくれたと思って

前を見るとたどり着いたのは屋上だった。