井上さんは僕がそう言うと、 左手を軽く挙げて、深空兄さんを ここから下がらせた。 深空兄さんは一礼して3階へと 上がっていった。 「これは貴方じゃないと出来ない事よ?」 「……うん。」 僕は井上さんの話を聞いた。 そして、驚いたことが沢山あった。 でも、それは僕にとっても損はない。 むしろ、都合のいい話だった。 「どうする…?雄星クン?」 「…その話、乗った!!」