「……ひゅーっ!!ありがとう!」


アタシは涙を拭って笑った。


本当の答えは見えていたのかもしれない。


ただ、誰かに背中を押して

ほしかったんだろう。


『行ってこい』って…。



「……ハルタ…」



そう言う声が教室を出る直後に

聞こえた気がした。



アタシは少しだけ振り返って

又走り出した。


雄星のいる場所へ向かって…。