「俺、なんもしてねーし。玲美の兄貴と話してただけだし…。」


「………っ!?何?
玲美ちゃんのお兄さん!?」


「回りにいた金髪達は玲美の兄貴の連れ。」


「………あんた、紛らわしいわ…。」


「いや、でも絡まれたらまずいと思って早く行けっていってんのにお前…はぁ…。」


「なっ…ため息つくなーっ!!」


ひゅーは荷物を背負って席を立った。


「わりー。玲美待たせてるから行くわ。」



ひゅーはタッと走って行こうとした。


アタシはそんなひゅーの腕を何故か

掴んでいた。


「なっ…ハルタ?」


「行かないでよ…。ひゅー…」