「そんな…。玲美ちゃん、アタシに出来る
ことがあったらいつでも言ってね!」


「うんっ!!」



玲美ちゃんはアタシに笑顔を向けた。


病気と向き合って闘う彼女は立派だ。


玲美ちゃんが誰より輝いて見えた。




アタシは玲美ちゃんに手を振って


教室に置いてきた荷物を取ろうと

階段をかけ上がっていった。



そして、教室に着いたとき


1つ気付いたことがあった。



机に伏せて寝てた雄星がいない。

もう帰ってしまったのかもしれない。