アタシは結局止められなかった。


『行かないで……』何て言えなかった。


散々我が儘も言って傷つけてきた。

だからこそ言えなかった。


いつもそばで照してくれる優しいタンポポ。

アタシはそれを見守るしか出来ない。


でも一人じゃなくていつも君が居てくれたから

アタシは今幸せなんだよ。



「ひゅー…ありがとう……」


アタシは学校に戻ることなく家に戻ってきた。


もう、泣かない。

どんな結末も受け止める。


そう決めたからっ!