雄星は真っ赤な顔を

してアタシの手を握った。



「ひゅーの所に行かせたくなかった。」



その一言だけをひゅーに聞こえるように

言い残して、アタシを引っ張っていった。


「俺だって…ハルタの事、
友達なんて思ったことねーし。」


ひゅーが最後に言い残した

言葉が胸を大きく鳴らした。



アタシの名もない想いは


膨らんでいくばかり。



この想いに名前をつけるなら

何てつけるべきなのだろうか?