アタシはクスリと笑って又、

その真っ白なベンチに言葉を書き足した。


『私、追いかけたくて、目が離せなくて、一緒に居たいってそう思う人がいるんです。でも私にとっては大っ嫌いな奴なんです。』


アタシはベンチに書いた言葉を改めて見た。

アタシ、ひゅーの事こんな風に思ってたの?



「いやいやいや……無いよね?何だよコレ…アタシはひゅーが大っ嫌いでしかないってば!」


アタシは思わず字を

マジックペンで塗りつぶして訂正した。


『ーーーー私にとって大っ嫌いな奴なんです。
私が本気で恋したのは優しい彼でした。』