空を見上げたらもうそこにはなにも見えない…


ただ見えるのは苦しい現実だけだった。


「俺がどこに向かってるかなんて分からない。
でも、俺はもうこの世界から消えるんだ。
又、俺の世界は…終わりを迎えるんだ。」



僕はその意味が分かってしまった。


終わりを迎えるんだ…

日向の世界が…


日向は一体どんな気持ちで僕を見てるの?


胸が痛い…痛いよ…。


僕は日向から逃げるように

雨の中の道をかけていった。


「日向…サヨナラ…」


僕はそっと前を向いた。

見つめた先には彼女がいた。