俺は空を見つめた。 もう、真っ赤な夕陽がグランドに大きく かかって滲んでいた。 誰にも聞こえない声で呟いた。 「消えないでくれ…」 って…。夕焼け空に残る残像に心を預けよう。 そう思ったのは初めてかもしれない。 俺は家に帰ろうと思って教室から鞄を取って、 学校を出た。 そして、バスに乗って、何でか家の近くの 停留所を1つ通り過ぎた所でバスを降りた。 …ここの停留所はハルタの家の近くだった。 何でだろう…ここに来たかった。 ハルタに会いたいって…そう思ってしまった。