俺はあれから玲美に会いに行っていない。


会いに行こうと思えば

いつだって会いにいける。


だけど、今は行きたくなかったんだ。


「玲美を傷付けてしまうのが怖い…。」


俺は手を伸ばした。

何にもない俺の部屋の天井に向かって。


ベッドに寝転がって考えてた。


「俺は壊すことが得意なのか?」


って……。でも違うんだ。

得意なんかじゃない。


初めから素直になれなかった俺が悪いんだ。