雄星も1つたこ焼きを買ったところで

落ち着いたところで話そうと思い、


アタシ達は花火が打ち上がる海岸の

近くでそっと腰を下ろした。


「雄星、たこ焼きが好きなんて可愛いよねー♪」


アタシは小さく笑って綿あめにかじりついた。

雄星は少し頬を膨らませて、


「可愛くないってば!」


とちょっと怒ってた。


「ねぇ、雄星…?」


「うん?」


「空が綺麗だね…。」


「うん。本当に綺麗…。」


真っ暗な空に赤と白の提灯が柔らかな

光をアタシ達の元へと届けていた。