「 で、一体誰なのさ?」


アタシがホシナの耳元で尋ねると

ホシナは小さく微笑んだ。


「誰かは分からないけど…執事服を着てて、柔らかい笑顔で「ハンカチ落としましたよ」って///」


「執事服…?」


この辺で執事を雇ってるのは………っ!!


「もしかしたらその執事さん、玲美ちゃんのお家の執事さんかもしれないよ!」


アタシはホシナの手を握って笑った。

ホシナの顔がパアァッと明るくなった。


「それホントっ!?」


「多分そうだと思う!」


「そうなんだ!じゃ、今日行こう!玲美ちゃん家行こう!明日から夏休みだし……ねっ?」