恋愛写真


「私ね、あと少ししたら手術受けるんだ…。」


そう言って僕に作り笑いをするんだ。

本当は苦しいくせに……


「そっか。」


本当は誰よりも怖いくせに…。

井上さんは常に病と戦ってるんだ。


「いつ…?」


「えっ?」


「手術いつ受けるの…?」


僕は井上さんの方を向かずに尋ねた。

井上さんは少しだけ困った顔をして笑った。


「夏休みのね、8月入ったらすぐ…」


「そっか。それじゃ、これ行ってきなよ。」


そう言って僕は家の近くで

配っていたお祭りのチラシを渡した。