でも1つ確かめたい…


「ねぇ雄星」


『うん?』


「雄星の家、行きたい…」


『僕の家?……分かった!』


アタシはそれを聞いてすぐに家を飛び出した。


「雄星っ!!」


真っ暗な空の中、玄関を出て

階段の上から涙を拭って、彼の名前を呼んだ。


「ハルちゃんっ!」


アタシは電柱の光に

照らされた雄星を見つけた。


アタシはすぐに彼の元へ駆けていった。

雄星はアタシを優しく抱き締めた。