………がしかし、


『ゆ…っ!!ゆーせっ!!』


と言う悲鳴に近い悲しい声と

涙で溺れるハルタが病室から出てきた。



俺は思わずハルタを止めようとした…

けどできなかった…。


だって…


「俺…玲美の婚約者じゃん…。」


もう、離れないって…約束したのに

すぐに約束破られねぇだろ…。


俺は隠れたままハルタが


行くのを見ていた。


そして、ハルタが居なくなってすぐに

俺は又、玲美の病室に耳を傾けた。


『ふふふ…あの子って本当に単純ね。
ねぇ…雄星くん?』


えっ…?雄星!?

あの足音は雄星だったのか!!