「ハルちゃん…。」 「あ…アタシっ…内海日向に…」 そう続きを言おうとしたとき、 アタシは突然、雄星に手を握られ、 廊下へと連れ出された。 「ちょっ…雄星!?」 「顔に書いてるんだよ…。ハルちゃん。」 「えっ…!?」 アタシはされるがまま、屋上へと 連れ出された。 「ちょっと?どうしたの!?雄星。」 そうアタシが訪ねると雄星は今まで 見たことのない切ない瞳をして 私の方に小さく微笑みかけた。