ハルタは少し驚いてた。 俺はハッとしてすぐに手を離した。 俺は何で…? 一体何でコイツを忘れられないんだよ…。 思わずうつ向いて後ろを向いた。 「見舞いに来たんだろ。薔薇、玲美好きなんだ。見せてやってくれ。」 本当はもっと…もっとこう…何て言うか、 伝えたいことは…ちゃんとあったんだ。 でも、言えない。 俺は『玲美の婚約者』だから…。