忘れたくても忘れられない初恋がある。


アイツは今も俺との約束を

覚えているだろうか…。


タンポポの綿毛みたいに飛んでいかない

ように俺が手を伸ばしてやる。



「ねぇ…ひゅー…?」


「ん…?」



隣で悲しそうな瞳をした玲美が俺を見ている。


病院でたった1人、闘っている玲美は

きっと強いんだ。


どんな奴よりも真っ直ぐ生きよう

と必死に真っ直ぐ歩いてんだ。