飛び出したちょうどそのときニナと出くわした。 ニナは多分、あたしに会いに来たのだ。 涙でボロボロのあたしを見てニナはあたしの肩を掴んだ。 「み、美和!?どうしたの?何があったの?」 「……美和っ!!」 悠宇も家から飛び出して来た。 心配がるニナの手を払って、あたしを呼び止める悠宇を無視してあたしは走った。 遠くでニナと悠宇があたしを呼んでいるけど振り返る余裕なんてない。 走っている途中、何度も頭でリピートされる元の手紙。 「何でよ、どうして……。バカ。ほんとにバカっ。ほんとに……」