「……許すって、?」


少し涙目なニナはあたしの両手を握った。



「もう、いいんだよ。美和は十分頑張ったよ。……元くんも、きっと大丈夫だよっ」



自分を許す……


それは、一生出来ないことだと思ってた。


元が亡くなってからずっと……この罪悪感は消えないままで



自分を許すなんてこと……



「お前は、美和は変わった。元もそのことわかってるって。」



悠宇は優しくあたしの頭を撫でた。



「美和、あのね…私………緒形のこと好きなんだ。」



そう、照れながらニナは言った。



「……え?ほんと……?」



「うん。……だから、美和も頑張ってよ。」



少し涙目なニナはにっこり笑った。