「おーっす、相席いい?」
「…何も言う前に座ってるじゃん。」
隣に座ったのは緒形だった。
「そんな硬いこと言うなってー。はいよ、これ」
緒形はあたしに缶コーヒーを手渡した。
「……ありがと。それにしてもあんた、よくこの大学受けれたねー」
「まぁ、オレが本気だしたら楽勝なわけよ。」
んじゃ、いつも本気だせよ。
「この大学に決めたのニナがいるから?」
緒形にもらったコーヒーを飲みながらそう聞いた。
「……んー別に〜。行きたいとこなかったからそこでいいやって」
緒形はコーヒーをゴクリと飲んだ。
「お前さ、このままでいーのか?」

