目に飛び込んできたのは、いくつもの明るい光で……あたしは目を奪われた。
「これって……イルミネーション、?」
クリスマスならではな、サンタやトナカイの形をしたイルミネーションが飾られていて……
「ほら、あのチビ…お前そっくりだろ」
そう伊月が指す方を見てみればサンタさんを羨ましく見る小さな女の子のかたちのイルミネーションが。
「なっ!チビじゃないし!」
むっとふくれっ面になってみれば伊月はふっと笑った。
「ぶっ、それがチビだっつーの」
伊月はあたしの頭の上に腕をおいてそう言った。
「チビって言うな!ってか腕おくな!縮むううう!」
「笑った。」
「……え?」
「やっと笑ったな、お前」
あたしは慌てて頬に両手をあてた。
「嬉しいなら、嬉しいって言えよ」
……でた、俺様。
あたしは少しそんな君に苦笑した。
「……う、うう嬉しい…」

