「美和ってば!!何時だと思ってんの?始業式早々遅刻よ!!」


そう、叩き起こされあたしは夢から覚めた。



「・・・ゆ、ゆめか。」


わかっていたけど夢じゃないと信じたかった


「は?何言ってんの?早くしな!お母さん朝ごはん作って待ってるから!」


「ん、わかった。着替えたら行くね。」



目覚まし時計を見ると、AM7:49だった。


・・・え!?


「ちょ!おねえ!何で起こしてくんなかったの!!こんなの遅刻じゃない!」


すると、おねえは隣の部屋から化粧をしながらあたしの部屋を覗いた。


「あ〜ごめんごめん。目覚まし時計借りてたの忘れてた〜。本当ごめーん。じゃあたし急いでるから行くね!」


そう言って、軽い足取りで出掛けて行った。


あのクソ姉っ!


あたしの名前は蒼井 美和(あおい みわ)
今日から高校3年生
そう、高校生活最後の一年なのだ。



そして、さっきのクソ姉が一応これでもあたしのお姉ちゃん。

蒼井 美加(あおい みか)
あたしと3つ離れた大学3年生


彼氏がどうのとか正直話に付き合うのがめんどくさい。