「悠宇……あたしのことなんて」
驚いた。悠宇があたしのことそんなふうに思ってるだなんて知らなかった。
「言えるわけねーだろ。お前も元も両想いだったし。…だから、ずっと隠してた。」
「……悠宇」
「困らしてごめん。……でも、考えてほしい俺のこと。」
そっとあたしの身体を離した悠宇は少し微笑んで、あたしの頭を優しくなで家に入って行った。
その後ろ姿を見送ったあたしも自分の家に入った。
でも、その途端。
気が抜けたのか、玄関に崩れ落ちた。
手に当てた胸がドクドクとうるさい。
これは驚き?それともドキドキ?
今までに感じかことない思いだった。
ただ、わかったことは────悠宇に、告白されたということ。
あたしは居ても立ってもいられず、気づいたら外に飛び出して居た。

