「ぎゃ!!なに!?」


「ぶっ、相変わらず色気のねー声だな。」


振り返るのにもうんざり。


「なに、緒形。早くどいて重い。」


「そんな怒んなってー可愛い顔が台無しだぞ?」


朝からこのテンションはきつい……思ってないのに言うな!!


「だから!なに?…どうせニナ類いのことだろうけど」


「おっ!鋭いね〜さすがオレの美和」


“オレの”は余計だけどね。


「で?どうしたの?」


「ニナちゃんクリスマスどうするのかなーって!」


そんなこと……


「知らないわよ!!直接聞けバーカ!!」


あたしは緒形を振り払って教室から飛び出した。