しょうじきどうでもいい。

伊月が王子様になるだろうとはうすうす感じてたけど。

伊月の取り合いが始まるなこりゃ。


あたしはテキトーにねずみとかでいいんだけど。



「じゃあ、伊月くん王子様やってくれる?」


「めんどくせー。」


伊月はそう言って机に伏せ寝てしまった



なんだよ、素直じゃないなー。素直にやります!って言えばいいのに。


そんな伊月の後ろ姿を見つめた。

そういえば……伊月、卒業したら外国行くんだよね……


「アイツ、トモのやつ。卒業したら外国行くんだと。」


緒形に言われた言葉を今思い出した。


アイツがわざわざあたしに言うなんて意味がわからない。しかも、自分で見つけろとか言い出して……


「シンデレラやりたい人いますかー?」