「じゃあ、勝負ね。伊月が泣きついてきたらあたしの勝ちだから!!」
「そんなしょーもない勝負うけるか、アホ。」
「あー、負けるの怖いんだー?」
いつもは逆だから、からかってみる。
「そう言うと俺が乗るとでも思ったか。アホ。」
なによ、アホアホって。
いつもそう、伊月はあたしの上の上をいく。
「俺をからかうなんて100年早ーよ。」
そう言って笑った君に
ムカつくのに、なぜか胸が音を立てた。
やっぱり、好きかも。
伊月の笑顔が……。
あたしはそんなことを思いながら君の後ろ姿を見つめた。
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