またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜



しゃーねーなと言いながらも緒形はあたしの落ちた所まで駆けつけてくれた。


「んじゃ、登るか。」


「え、待って……これどうやって登るの?」


上をみると岩の塊でよくあたしはあの上から落ちて大怪我せずに済んだなと思った。


「ロープないとムリだな。んじゃ、今日はここで寝るか。」


「は?何言ってんの?今日はここでって……え!?」


非常に冷静な緒形はその場に座ってダラーんとしている。


「じゃあどうすんだよ?携帯もねーし誰も助けにきてくれないしさ、今日はここで寝よーぜ。」


ね、寝よーぜ。って……冗談でしょ?



「き、きっと誰かが……」

あたしは自力で登ろうとしたけど緒形に腕を引っ張られた。


「ちょっ!何するのよ!!」


「もうムリだからさ。寝よ?」


だから、その寝よにすごい意味を感じるのはあたしだけ?