「何よ!そ、そんな話…あたしには関係ない!!そもそも、卒業したらでしょ?卒業したら関係もなくなるんだから……そんな話……」 でも、何この胸のざわつき。 なんで、なんでよ。 と、フラフラしたそのときだった。 木の太い根に足を引っ掛けたあたしは前に重心がのったまま転けた。 「キャーーー……」 「おい!!!美和!?」 ドサっと鈍い音がして気がつけば自分が転がって下に落ちたことに気がついた。 なんと、ミラクルなことに擦り傷ですんだ自分に笑った。 「……緒形、たすけて」