「美和ー、ニナ!先生が集まれって!」
さっきまで居残りをしていた桃香がそう伝えに部屋まで来た。
今まで放ったらかしだった先生が今更何の用?
そんなことを思いつつニナと桃香の後に着いて行った。
着いた場所はお寺の前だった。
夏の暑い季節なのに、不思議とこの田舎の夜は少し肌寒かった。
何やらでっかい懐中電灯を数本抱えている先生が立っていた。
「よーし!!みんな揃ったな!……今から、肝試し大会を行う!!!」
………嘘でしょ?
懐中電灯の数で大方検討はついてたけども……
あたし、肝試しとか……ムリいいいいいいーーー!!!
このまま部屋に帰ってやろうかと考えたが、よくよく思うと部屋に一人になるわけで……そこにおばけがでたら…!!
考えただけでおぞましい。
結局、肝試しに参加することに……トホホ
肝試しは男女ペアで山の中の神社にお札を置きまたこのお寺に戻ってくる。
というルールらしい。(先生より

