またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜



「教科書を配る!無くす奴がいるから配られたら名前を書くように!」


そう言って先生は教科書を配ってゆく。


名前書くの?面倒だなー。


そう思いつつも、筆箱からペンを探す。


あれ・・・ない!


あたしはペンケースの中身を机の上にぶっちゃかした。


そのとき、今朝入れてきたラッキーアイテムの鉛筆がコロコロと机を滑ると床に落ちていった。



拾おうとしたのだけど・・・後ろの席の・・・冷血王子様のイスの下で鉛筆は動きを止めた。


・・・嘘でしょ!?もーどうしてくれんのよ!!


ここは、声をかけるべきか?

でも、さっき盗み見しちゃって睨まれたから・・・何だか気まずい。

何も言わずイスの下に手を伸ばすなんて一見、変態みたいだよね!?


それとも、後で取ろうか?

いや、名前入りの鉛筆なんて誰かに見られたらバカにされるに決まってる。



あたしは1人迷っていると・・・



「・・・コレ落ちてたんだけど。」


後ろから声がした。