そう、静かに冷血王子様は呟くと一瞬にして女子達は静まり返った。
・・・え?ナニコレ?
冷血王子様はマイクを握り直し白い紙を取り出した。
「春を感じられる今日この頃・・・めんどくせ、」
そう言ったと思うと、白い紙を破り捨てた。
「まー、とりあえず三年生は最後の一年間悔いを残さず生活してください・・・以上。」
言い終わり壇上を降りてゆく冷血王子様。
そんな彼にとめどなく女子達の歓声が降りそそいだ。
「キャー///さすが伊月くーん♡」
「カッコイイー、また惚れちゃったよー」
・・・イツキクン?
それは、冷血王子様の名前?
戻ってきた冷血王子様は普通にあたしの隣に座った。
「以上で始業式を終わります。生徒は担任の先生の指示に従って教室に戻りなさい。」
担任のゴリマッチョ先生・・・じゃなくて剛本(ごうもと)先生の指示に従って教室に戻った。

