「美和ちゃん!着替え!ちゃんと洗っておいたからね!」
「ありがとうございます。下着も制服も何から何まで……」
さっきの一件があり目を覚ましたあたしたちは学校に行く準備をしていた。
もちろん寝ぼけていた伊月はあたしとの距離が近かったことは知らないだろう。
いや、知って欲しくない。
「さっきごめんね。邪魔しちゃって〜そんな関係だったんだ〜」
「いや!違います!違います!!事故と言うか、寝ぼけてたと言うか……」
すると、亜矢子お姉さんは可愛い笑みをあたしに向けた。
「嘘だよ。ともはただの同級生だもんね。美和ちゃんほんと可愛い。あたしの妹になってほしいなーなんて」
お姉さんはてへっと可愛らしくそう言った。
い、妹って……///
少し顔の赤いあたしに制服に着替えた伊月はあたしの腕をひいた。
「遅刻すんぞ。」
「あ、うん。お姉さんありがとうございました!」
「またいつでも遊びにきてねー」
お姉さんは見えなくなるまで手を降ってくれた。

