正しい寝息が聞こえてくる。
ノートを見てみるとびっしりとつまった文字。
医療の本はマーカーやペンで色ずくし。
後から大事な時間をあたしに使ってくれていたんだと知った。
「ありがとう、伊月…….」
あたしも眠たくなって気がつけば眠りに落ちていた。
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「キャーーーーー」
太陽の光がカーテンから差し込む頃女の人の悲鳴を聞いた。
あたしは何だろうと目を開けてみるとドアの前には亜矢子お姉さんがいて何やらニヤニヤしていた。
「もー。おねーちゃんの前でやめてよー。イチャイチャするならホテル行ってって言ったでしょ?♡」
は?と思い横を向いていると伊月の顔とあたしの顔の距離は5センチもなかった。
そして、あたしが悲鳴をあげることは言うまでもなかった。

