またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜



「ん、ああ。」


ぼそっと言った君はリビングのテーブルの前に座って何やらシャーペンを動かしていた。


「……テスト勉強?」



「色々。」


夜だからか、いつもの伊月の声が低かった。


あたしはそーっとテーブルを見てみるとそこには医療系の用語がズラーっと並んでいた。



「大変……だね。」


「まぁ、俺が病院継がねーといけないし。」


また君はペンを走らせて。

お母さんは看護師なのにあたしは医療系なんてわからなくて眩暈がした。



親のプレッシャーか。

あたしが思ってたより、まだまだ伊月は色々抱えていたんだね。


なんか自分が恥ずかしい。


「おい。」



「え?……あ、はい!」