「ともと付き合ってるの?」
突然そんな爆弾を落とされあたしはお茶を吹いてしまった。
「ゴホッ…つ、付き合ってません!!」
亜矢子お姉さんはあたしを見て楽しそうに笑った。
「そっか〜。でもあの子ね、女の子を家に連れてきたのは初めてなのよ?」
初めて……香穂ちゃんも入ってないんだ……
「美和ちゃんはともにとって特別なのかな?」
「そ、それはないと思います!いつも喧嘩ばっかりだし…嫌われてるかと…」
「あの子ああ見えて不器用だからさ。嫌ってたら泊めないでしょ。もしかしたら美和ちゃんのこと好きなのかもね。」
そう笑顔に言った亜矢子お姉さんはどこか遠い目をしていた。
「好きとかそんなことじゃないと思います。ただ……同じ心境だっただけで…」
「同じ心境…?」

