「えぇ!?姉…姉貴!!?」
伊月のお姉さんはまたふふっと微笑んだ。
「彼女だと思った?ごめんね〜。」
あたしはまだ信じられずぼーっとしていた。
「俺風呂入ってくるから。お前は早く寝ろ。明日テストだぞ。」
伊月そう言ってドアの向こうに消えてった。
「お名前は?」
ふと、伊月のお姉さんはあたしを見つめた。
「あ、蒼井美和…です。」
「美和ちゃんか。あたしは、亜矢子。今大学4年。よろしくね。」
亜矢子お姉さんはあたしの手をとって握手した。
4年か……うちのお姉より1個上か。
亜矢子お姉さんはあたしの隣に座ってお茶をいれてくれた。

